淡味行路 小説、映画、アニメ等の感想覚書。偶に日記。

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2016’6月 小説メモ①
[No.1193] 2016-06-11 Sat 09:51
今月はまだ読みそうだから一度上げとく。

★1~5評価。
3が普通。具体的には、文庫本で買って読んだとして、私は損とは思わないライン。

_____

「銀行仕置人」 池井戸潤 ★★☆
五百億円もの巨額融資が焦げ付き、黒部はその責任を一身に負わされた格好で、エリートコースから外された。やがて黒部は、自分を罠に嵌めた一派の存在と、その陰謀に気付く。

帯に‘復讐譚’と書いてあったが、復讐譚というより割と普通に仕事の話。
復讐話好きじゃないから有難かったけど謎である。
そして「空飛ぶタイヤ」は楽しめたがこの本はあんまり…何でだろ?
て首を捻ってみたんだけど、主人公の必死さというか切実さというかこんちくしょう!て気持ちが入ってこない気がするんだよね。
美人のアシストとか、変なサービス要素が緊張感を壊したんじゃないかな。


「砂星からの訪問者」 小川一水 ★★★☆
カメラマンの石塚旅人が乗り組んだ宇宙調査艦隊が、突如、エイリアンと交戦状態に。
撮影を続けていた旅人は孤立し、捕虜となる。

「臨機巧緻のディープ・ブルー」の続編。
と、知らないで読んだからちょっと始め驚いたというか困惑したというか。
ノベルスから文庫に変わったのね。ライトな作品だから合ってると思う。
オチが分かり易いのと、もうちょっと硬めの話が良いなぁという好みの問題で物足りなかったけど、猫(違)可愛いかったし面白かった。


「スキャナーに生きがいはない」 コードウェイナー・スミス ★★★
“人類補完機構”と名づけられた未来史に属する奇妙で美しく、グロテスクで可憐な物語群。
シリーズ全中短篇を初訳・新訳を交え全3巻でお贈りする第1巻。

日本で白黒テレビが発売されるより前にこんなSFが書かれてるのかと驚いた。
特に表題作のスキャナーという存在、いや職業というべきか?が魅力的。
あと好きだったのは「鼠と竜のゲーム」かな。パートナー良いわぁ。
具体的な描写が少なく感嘆による形容が多い文章は好みからだいぶ外れるけど、それでも楽しめた。
ただちょっと、古い作品だから仕方ないといえばそれまでだが、女性の扱いが…。


「キャロル」 パトリシア・ハイスミス ★★★
クリスマス商戦のさ中、デパートのおもちゃ売り場でアルバイトをする十九歳の女性テレーズは、美しい人妻キャロルと出会う。

映画の予告が気になったので原作を読んでみた。
どうもちょっと内容変えてるっぽいし、映画もDVDのレンタル出たら借りて観るつもり。
ラストに救われた。


「哀しみのイレーヌ」 ピエール・ルメートル ★★★☆
連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。事件は異様な見立て殺人だと判明する…。

三冠で話題の「その女アレックス」を読もうと思ったらば、登場する刑事のデビュー作があると知ったので先に読んでみた。
いやー、犯行や遺体の描写が凄く想像し易くて読んでるだけで痛い痛い痛い!
ゾワッとするからお布団入って読んだ。マジで。コレ、血やグロ苦手な人は読んじゃダメ。
刑事さんたちの人間関係というか、チームワークがとても素敵だったので、アレックスも楽しみ。
とはいえ、この本より痛そうだ…覚悟して読もう…。


「この世にたやすい仕事はない」 津村記久子 ★★★★
「コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますか?」燃え尽き症候群のようになって前職を辞めた30代半ばの女性が、職業安定所でそんなふざけた条件を相談員に出すと、ある、という…。

読み終えて本を閉じた後、しみじみと津村先生が小説家になってくれて良かったなぁ、なんて思った。
先生の本はだいたいそうなんだけど、この本も働く女性に優しい。
それでいて、面白くて笑える。ディティールが凄いから心の中のツッコミがツボをつく。
マッサージしてもらっても解れない肩の凝りを解して貰ったような感覚を味わえた。
しゃーない、明日も仕事頑張るか。そんな読後感が欲しい人向け。


「切り裂きジャックの告白」 中山七里 ★★★☆
臓器が奇麗にくり抜かれた遺体が発見された。
やがてテレビ局に犯人から声明文が届く。いったい犯人の狙いは何か…。

いやぁ面白かった!
腹もたったが、予想つかないでもなかったからまぁそこは、うん。
「悲しみのイレーヌ」読んだばかりだったから死体の描写読むの余裕だったし。
中山先生はキャラ造形の巧さで読ませるなぁ。
古手川君の存在が気持ち良かった。
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