淡味行路 小説、映画、アニメ等の感想覚書。偶に日記。

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2011’8小説メモ①
[No.1016] 2011-08-29 Mon 14:47
■ 2011’8小説メモ ① ■

※読んだ月ってだけです、出版月ではありません。
__

オススメ目安
☆1 :読まない方が良いヨ。(読んだ時間を返して欲しい)
☆2 :オススメはしないかなぁ。(読まなくても良かったかも)
☆3 :読んでも損にはならないと思う。(可。普通に面白かった。)
☆4 :読んでみません?(良。良作。読んで良かったー!)
☆5 :お願い読んで!!!(優。本との出合いに感謝!読まないでいたら損だった)

※ あくまで私的なオススメ度ですので、ご承知下さいませ。
  あと中間とか、相対的にとか、小数で上下させます。
__


・「うたうひと」 小路幸也 ☆1.9
1「クランプトンの涙」、2「左側のボーカル」、3「唇に愛を」、4「バラードを」、5「笑うライオン」、6「その夜に歌う」、7「明日を笑え」
音楽系短編連作。

小説というよりは、テレビドラマの脚本のような印象。
どれもストーリーが、良く言えば定番、悪く言えばありきたりで、特に1は読んで3ページでオチが解る。
それでいて文章が巧いという訳でも独特という訳でもなく、短編であることを加味しても人物が薄く、読みながら何をどう楽めば良いのか解らず困った。
救いは、どの話も読後感が暖かく優しいこと。…単に甘いだけと紙一重な感はあるけど。
ベッタベタでもスピード感で楽しめた6はまだ良かったかな。
……ん、アマゾンのレビュー読んでみたら、どうも登場人物たちのモデルを脳内補完できる人には楽しめるらしい?
原作知らないで同人誌読んじゃったみたいなもんか?;;


・「もう二度と食べたくないあまいもの」 井上荒野 ☆3.4
1「幽霊」、2「手紙」、3「奥さん」、4「自伝」、5「犬」、6「金」、7「朗読会」、8「オークション」、9「裸婦」、10「古本」
以上10編、恋の終わりを描いた短編集。

凄く読みやすい文章で、1話だけ読んで寝ようって手にとったのに、あれよあれよと一冊読み終えてしまった。
2だけ大学生もので、他は良い歳した大人の話、だからって=にしちゃダメかもだけど、甘酸っぱさや爽やかさ、何てものよりも、諦観やしんみりとした寂しさのあるものばかりで、胸の内での大きな感情の動きと小さな行動という不均衡な描写がリアルで良かった。
恋の終わりばかりなのに決して読後真っ暗な気持ちばかりにならないのも良い、けどさすがに10編集まっただけあって、本の題名の通りの気持ちになる……んだから良いのか、そうか狙い通りってことか、凄いな!
敢えて上げるなら3、5、10が好きだった。


・「七つの海を照らす星」 七海迦南 ☆4.4
様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。
ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた…。
小パート解決から最後にまとめるタイプの日常ミステリ。第18回鮎川哲也賞受賞。

重く暗くなりがちな舞台と、明るく気持ちの良い主人公、フットワーク軽い文章に、一般にあまり知られていないだろう福祉業界の説明量とが、絶妙なバランスで存在していて、これは凄く丁寧に真摯に作ったんじゃないかな、という好印象を受けた。
まだそのことを掴む前、初めの方の地の文に‘ぷんぷん'て書いてあって10秒くらい口開けて固まったことと、まとめ部分はちょっと強引てか遣り過ぎかなぁて思った、ことくらいしか難癖つけられない。
泣けて、心が温かくなって、頑張ろうって思えた。
ミステリ要素重視な人には物足りないだろうけど、他の要素で読ませます。この本はオススメしたい。


・「しゃばけ」 畠中恵 ☆4.6
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに…。
愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。

何でもっと早くに読まなかったんだよ私の馬鹿ぁあああああ!!!
これは凄い。これでもかと面白い、のに泣かせやがる!
漫画の「ぬらりひょんの孫」と京極夏彦先生の「巷説百物語」を足して割った感じか?
コミカルさは漫画の「百鬼夜行抄」に近いかな。
まぁとにかく、妖怪物好きだったら読まないと絶対に損です。私は今まで損してた!
登場人物、特に主人公の若だんなが魅力的で、親に手代にと身近なキャラが揃って甘やかしてるんだけど、それが何っとも羨ましい、私も若だんなを甘やかしたい!←
それか鳴家になって若だんなに撫でてもらって、仁吉に睨まれたry
続き、続きを読…む前に他の本いっとこう、ちくしょう頭の中が若だんなで一杯だ、なんてこった;


・「土井徹先生の診療事件簿」 五十嵐貴久 ☆3
殉職警官を父に持つ令子は、24歳にして南武蔵野署の副署長。毎日暇にしていたら、「命を狙われている」と訴えるノイローゼ気味の偏屈な老人を訪ねることに。そこで出会った獣医の土井徹先生とその孫・桃子、オカシなトリオで事件解決。

さらっと気軽に読めるし普通に面白いのだけど、ちょっと軽過ぎというか甘いというか。
珍しい動物系ミステリも、流石に事件全てがそうだとマンネリだし。
うん、まぁ普通に面白いんだけど。もっと面白くなりそうなのに勿体ない感がある。


・「へび女房」 蜂谷涼 ☆4.5
1、明治維新でふぬけになった元旗本の亭主を見限り、自らテキ屋の世界に飛び込んだ女房…「へび女房」、他3篇。
幕末から明治にかけてが舞台の、女性主人公の連作時代小説。

1が凄い。短編でどうしてここまで人間を描けるんだろう。
読んでる間中彼女の感情に自分をもっていかれて、無意識に手が震え、唇を噛み、涙が溢れた。
とある行為から人生を振り返る箇所があるのだけど、その見事さといったら!
そうかそうだ人生って家族ってそういうものだ、と全く日常の当たり前のことなのに目の覚める心地がした。
これを良作と言わずして何を良作と言えば良いのか。
とりあえず私は、読み終えて直ぐに「1話目だけで良いから読んで」と母親へ押し付けた。
他も悪くはないけど、1が凄過ぎる。1だけなら☆4.8と書きたい。
ストーリーの意外性を重視、という人を除いて、女性にオススメです。


・「ぬしさまへ」 畠中恵 ☆4.7
「しゃばけ」シリーズ2冊目。

読みながら、手代二人の兄や馬鹿っぷりに何度も「駄目だコイツ!」とバシバシ机を叩き、若だんなの膝に群がる家鳴たちの可愛らしさに何度もベッドの上をのたうち回った。
嗚呼ちくしょう面白い!!!
本当、何で読んでなかったんだ、私の馬鹿!
続き!続き…ってこのペースで既刊読み終えちゃったら若だんな欠乏症になりそうだ、自重せねば;


・「あなたにもできる悪いこと」 平安寿子 ☆2
「あくまで内密に、そいつに天誅を加えたいわけですね」自称トラブル・コーディネーター、桧垣と里奈。人に言えない訳ありのお金、ちょこっと頂戴いたします。

文章読みやすくてサクサク読めるし、洒落た言い廻しが効いて頭に残る言葉もある。
のだけれど、内容も題名の通りなのだけれど、いかんせん小悪党に過ぎるというか、否別に大それた犯罪モノを読みたいって訳じゃないんだけど、何だろうなぁ、ここが見せ場的な、胸をスッとさせる痛快シーンとして書かれてるであろう箇所が尽く合わなくてスッキリしない。
うん、私と価値観が合わないってだけで、きっと好きな人結構いるだろこれ。
基本的にピカレスク好きで辛口評価になってるとこもあるだろうし。


・「袋小路の男」 絲山秋子 ☆4
1、「袋小路の男」…私と袋小路の男。一人称。(川端康成文学賞)
2、「小田切孝の言い分」…1を二人の視点で
3、「アーリオ オーリオ」…姪との交友

この記事のUPが遅れたのはこの1冊の為。
正直、1と2を誰にどう薦めれば良いのか全くわからない;
密度低いんだけど軽いとは違う、余計なもの削りきったサラサラ×2流して読めるような文章で一気読みできたし、内容も私にとっては、普通の、至極普通の恋愛小説に思えて、それでいて、今までに読んだ恋愛小説で似た印象を受けた恋愛小説を読んだことはなかったとも思って、そして読後何だか幸せなような優しいような気持ちになった、つまり割と好きだったのだけど、何がどうってのが上手く説明できない上、人によって全然違う感想というか解釈にこれでもかと分かれるに違いないという確信がある。
二人の関係が主題なのだけど、その二人の関係をどう見るかは完全に読者に放られているというか。
興味を持った方は、是非アマゾンのレビューあたり飛んで読んでみて下さい、頭抱える意味がわかって頂けると思う。
逆に3は、誰にでも薦められる気がする。


・「ねこのばば」 畠中恵 ☆4.7
しゃばけシリーズ第3段。

もう駄目だ。私が駄目だ。手代2人に負けないくらい駄目だ。
めろっめろ。
本当、何でもっと早くに読ry
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コメント
しゃばけを読めばいいのかw
しゃばけ読んでなかったんだー、と意外に感じました。
カラちゃんならとっくに読破していると思ってました。
あの世界観、好きでしょwww

五十嵐さんの他の作品は、去年、うちの芝居の原作にしたの。
読みやすいし、予定調和だから、
読みごたえの欲しい人は、物足りないかもね。

さーて、芝居の本番も終わったし、
秋の夜長に読書しますかね。
[No.1468] 2011-08-29 Mon 19:28 | URL | Naomi #-[ 内容変更] | top↑
お疲れ様でした!
いやぁ、「しゃばけ」シリーズきっと好きなんだろうなぁ、とは思っていたのですが、それ故に手をつけたくなかったというのもありまして。
既に好きな作家さんの作品もですが、面白そうな作品がある程度ストックできてないと不安になる変な癖があるのですよ;
最近相当合う作家さん何人か出合って、これは絶対だろう!て作品ストックが増えたので、やっと消化する気になれたという。
大っ好きでしたwww

芝居の原作ですか!なるほど、納得です。
ストーリーも人物も簡潔で、終りサックリ良いですものねw
て、大して冊数読んでないので知ったような口効けませんが;

お芝居お疲れ様でした!
予定が合えば、次回は観に行ってみたいものです;;
「七つの海を照らす星」結構良いですよ、この中では一番読後感が優しいです。
面白い本があったら是非教えて下さいw
[No.1469] 2011-08-30 Tue 12:53 | URL | カラ #BxQFZbuQ[ 内容変更] | top↑
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