淡味行路 小説、映画、アニメ等の感想覚書。偶に日記。

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2011’6月小説メモ①
[No.1002] 2011-06-13 Mon 23:46
■ 2011’6 小説メモ ① ■

発売月ではなく読んだ月ってだけです。
※★の数は独断と偏見+気分と好みによるオススメ度。

・「あなたの呼吸が止まるまで」 島本理生 ★★
舞踏家の父と二人暮らしをしている12歳の女の子の話。
読み易かったし結構面白かった、けど、帯の説明文ネタばれ、ダメじゃね?
その時がいつ来るのか、なんて考えないで読みたかった。
実際、その部分やそれに対する行動より、それ以前の主人公の目で見た人々の描写で読ませてると思うし。
子供と大人の境界を、書きたいのか書きたくないのか作者の意図が解り難いのが、何とも妙な印象として残る理由な気が……や、あんま書くとネタばれになりそうだから止めとこう。
読後直ぐの不可解さ心地悪さから考えさせることがが狙いだとすれば大成功だと思うし、そこが魅力だとも思います。

・「明日の空」 貫井徳郎  ★
女学生が主人公、カテゴリはミステリ。……うーん、ギリギリで普通、かな。
ミステリ要素捨ててそのまま青春小説にでもしちゃった方が良かったような、それでも物足りないような。
読み易いっちゃ読み易いんだけど、これたぶんちょっとしたら忘ry

・「アレグリアとは仕事はできない」 津村記久子 ★★★
1表題作の他に、2「地下鉄の叙事詩」て話が入ってる。
1は、妙に笑えもするし悔しくもなるし寂しくもなったけど、でもラストほろりとする、優しい話だった。
私、この話の受け取り手として、凄く良い立場で読んだと思う。
仕事でリースの複合機を使い、ちょっと面倒なコピーをとったりする女性事務員にオススメです。
2の方は、出だしの怒りの感情描写がちょっとくどくて疲れるけど、でもやっぱりちょっと、優しい話。
どちらもその優しさが読後感の良さになって好みだったから、他の作品も探して読んでみようと思いました。

・「光媒の花」 道尾秀介 ★★★★★
1「隠れ鬼」 2「虫送り」 3「冬の蝶」 4「春の蝶」 5「風媒花」 6「遠い光」
以上6章による連作偶像劇。
良かった。文句なしに面白かった。読後感も良い。
1でこれでもかと情景が浮かんで引きこまれて、2で堪らない気持ちになって、3がいつまでも後を引いて、4でほんのり癒されて、5で頑張ろうって気持ちになって、そうして6で、……!
私が連作って形式が好きだってのもあるかもだけど、それぞれの話のリンクに触れる度に感動した。
がっつりミステリ寄りの話程のインパクトがなくとも、人に薦めるにはバランスが良い本だと思う。
それと、先生は仲の良い兄妹(姉弟)の描写が巧すぎると思う。あんま泣かせんで頂きたい。

・「天冥の標Ⅳ 機械仕掛けの子息たち」 小川一水 ★★★
SF。シリーズ第四段。
続き!さぁ続きを!続きを全力で待ってます先生!!!
今回は、これでもかと性愛描写が長く多く、前半読みつつちょろっと、‘シリーズ最初の1巻がコレだったらいくら私的安心の作者買いランキング第一位突っ走ってくれてる小川先生の作品といへども戸惑ったかもしれない’とか思った、一瞬だけね!
だってそれでもやっぱりテンポ良いし勢いあるし他の話との繋がりが解ってきて面白いは続きが楽しみ過ぎるは、何よりコレは本っ当に不思議なのだけど、私、先生の描くセックスってエロスを全く感じないから、不快だったとかいう訳じゃないのよね。
てな訳で続き!続きが読みたいです先生宜しくお願いしますっ!!!

・「コーラル城の平穏な日々 デルフィニア戦記外伝2」 茅田砂胡 ★★★★
こんなん出てるて知らなかったから本屋で見つけて吃驚した;
クラッシュ・ブレイズが微妙なの多くなったからちょっと購入迷ったけど、これはデルフィのファンなら買って大丈夫かと思われ。
ちゃんと外伝て枠の中に入っているし、懐かしのキャラほぼ総出演でさらっと楽しめます。

・「二十四時間」 乃南アサ ★★★
各時間の出来事、24の短編集。
さーて読むぞー!と、最初ガーっと何話か読んじゃって反省した。
そういう読み方をするものじゃなかった。
例えば、夢見が悪くて普段より10分早く起きちゃった時や、仕事のイライラが抜けない時、そういう、大したことじゃないけどほんのちょっと頭の中身を変えたい時に、または毎日寝る前に2・3編づつ、そんな読み方が良いんじゃないかな、と思った。
何しろ24編あるだけあって1編が短く、あっさりあっという間に読み終わる。
でもそれでいて丁寧な日常の1シーンばかりなので、確実に一滴、何か心に落してくれる。良い意味で軽めな本
総合すると、好みからほんのりズレていたのだけど、でも楽しめた。
しばらくしたら忘れるだろうけど、それはそれでまた読んでも良いかな、なんて。

・「ラジ&ピース」 絲山秋子 ★★★★
表題作の女性DJの話と、「うつくすま ふぐすま」という短編が入ってる。
すんごい無造作且つ不意打ちで引き当ててしまった。
わかる×2!をはるかに通り越して、本の中に私がいた。
読みながら何度も途中で目を閉じてうっとり、融けて解けるような心地に浸って、読み終わってから泣いた。
芥陽子さんの装丁が非常に秀逸で、当にこの本の表題作のイメージそのものとなっているので、装丁が琴線に触れるか否かだけで、中身が合うか合わないかの十分な判断基準になると思います。
ちなみに私は、背表紙を一見して引き抜かずにいられなくなり、手に取ったら取ったで、綺麗なようでいて綺麗ではない模様と色遣いから目を、模様や文字に施された凹凸の肌触りから指を、離せなくなって読むまでに至りました。
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