淡味行路 小説、映画、アニメ等の感想覚書。偶に日記。

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2015’2月 小説
[No.1174] 2015-02-27 Fri 22:11
※読んだ月ってだけで、発売日ではありません。


目安
☆1 : 不可。読んだ時間を返して欲しい
☆2 : 可。でも読まなくても良かったかも
☆3 : 良。普通に面白かった。
☆4 : 優。上手いor面白いor好き!読んで良かった!
☆5 : 秀。本との出合いに感謝!読まないでいたら損だった。

もう何度目かもわからん「評価方法をどうにかしたい病」発症中。
やっぱり自分の好き嫌いだけわめくより、その観点が入ってるとしてもオススメ出来るか否かを書きたいと思ってきた。
でも、面白さ≠巧さ≠オススメ度≠私好み、ってどうすればいいの。
どこを重視すべきなの。いつぞやみたいに分けるべき?あーもうわからん。
もっと明確な基準決めないと数字ブレブレになるじゃん意味ないじゃん。あーもうorz

__

「ギフト」 日明恩 ☆3.3
“死者”が見える少年。心に傷を負った元刑事。孤独に生きてきた二人が、死者たちの謎を解き明かす。

どうもこう…登場人物の特殊設定?的なものを読むと、つい引いてしまうのだけど、はていったいいつ頃からこの手の設定に苦手認識を持つようになったのかしらん。我がことながら少し謎である。
て、話が逸れた。
小話で締めつつ最後にまとめるタイプで、ちょっと泣きました。
私的には最初の小話が一番好きで…うーん、後ろにいくにつれだんだん面白くなくなってったような;
締めの話は、小話毎にしつこく引っ張って期待値上げた分だけ物足りなくなっちゃったのかなぁとも思えたけど。
いや、結構好きだったんだけどね?


「南の子供が夜いくところ」 恒川光太郎 ☆4.3
一家心中の運命から逃れた少年・タカシ。辿りついた南の島は、不思議で満ちあふれていた。

え、恒川先生なのに和製ファンタジーじゃないの!?と困惑しながらページを捲ったのは2編目まで。
南の島からでも、’あちらがわ’へスルっと入れてくる妙に感嘆。お見事。
各題名メモするの忘れたけど連作短編という形で、ホラーだけじゃない不思議話の詰め合わせ。
私的には、蛸漁で暮らす男性の話とラストの話が特に、頭の芯が冷える心地よい怖さで面白かった。
不思議を楽しむものなので、はっきりした起承転結、謎は全て解決してすっきり!ていうのが好みの人は読んじゃ駄目です。
…あれだ、世にも不思議な物語系が好きな人ならいける。


「秋の牢獄」 恒川光太郎 ☆3.5
11月7日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。この繰り返しに終わりは来るのか─。
表題作他2編収録、中編集。

ループ物かぁ…と、あらすじだけで避けてしまっていたのだけど、そろそろ先生の本は作者買い枠に入れつつあることに気づいたので、抗わず読んだ。
後悔してる出来事があったとか、どうにかして救おうとしてる命があるとか、そういう心臓が軋むような切実さのない唐突な日常ループ。だからか、主人公の行動にありえない筈のリアリティを感じられるループ。
食わず嫌いはいかんね。悪くなかった。
点数が低いのは、ラスト収録作品の読後感が悪かったから。素材は好きだったんだけどなぁ…。


「神去なあなあ夜話」 三浦しをん ☆2.3
三重県の山奥で、林業に取り組む平野勇気、二十歳。
神去村の起源、住人の暮らし、もちろん恋にも、ぐいぐい迫ります。

「神去なあなあ日常」の続編というか、番外編といった感じ。
ちょっと、文章が軽…柔過ぎて?読み進めるのがしんどかった。
日常が好きだった人へのファンブック、漏れ話的にざっと読むなら損ではないと思うけど、…んー、でも日常の面白さと比べるとさすがにこれはどうなんだろう。悩ましい。


「サンタ・エクスプレス-季節風 冬」 重松清 ☆4.4
1「あっつあつの、ほっくほく」、2「コーヒーもう一杯」、3「冬の散歩道」、
4表題作、5「ネコはコタツで」、6「ごまめ」、7「火の用心」、
8「その年の初雪」、9「一陽来複」、10「じゅんちゃんの北斗七星」、
11「バレンタイン・デビュー」、12「サクラ、イツカ、サク」
鈴の音ひびく冬が、いとおしい人の温もりを伝えてくれる。ものがたりの歳時記―「冬」の巻、12編。

「秋」飛ばして読みました。
冷たい紙面で指先を冷やしながら読めば、その分胸をじんわり温めてくれる、良質な短編詰め合わせ。
どれもあまり後に引かない、数日すれば記憶から薄れて消えるだろうささやかな話なのだけど、文章が確かで、読後感が優しくて、少し涙が浮いたりして、一遍を読み終わった時に「さて、頑張ろう」と日常に向える。
私は、特に1が好きだったかな。こういう本、大事だと思う。


「ほんとうの花をみせにきた」 桜庭一樹 ☆4.5
1「小さな焦げた顔」:少年「梗」を死の淵から救ったのは、竹から生まれた吸血鬼バンブーだった…!
2表題作:1の後、別の絆の物語
3「あなたが知らない国に行く」:1より前、バンブーの歴史的1シーン。

私は好きです。 私 は 好きです。 大事なことなので2度書きました。
特に1が、夜に読み終えて、翌日中ずっと、1のおかげですっごい幸せな気分でいられた。
「ムスタァ、僕のバンブー!」そうこっそり呟くだけで、気持ちがほかほか暖まった。
彼等が互いを見つめる眼差し、声、愛おしむとか、慈しむとか、そういう言葉が溢れて堪らなかった。
正直、人でない何かと人とが紡ぐ愛や、分かり合おうとする姿勢、というものに自分がかなり相当、滅法弱いと自覚してきたので、それを引いたらどのくらい面白いのかっていう判断には自信がない。
ていうかそれ以前に、そもそも物語の解釈が合ってるのかすら自信がない。
私にとっては、恥ずかしいけど1はほぼ恋愛小説だった。
しかも、基本恋愛小説って登場人物を外から眺め読むスタンスでしか読めなくて、主人公に共感同調しながら相手に恋するように読む、なんて滅多に出来ない私が、ちゃんと梗ちゃん視点でムスタァにメロメロになった。
文章は、結構薄いなぁって思ったけど、映画を見るように一気に読める勢いが良かったからいいかなぁと。
映画といえば「インタビュー・ウィズ・バンパイア」を連想した。似たシーンあったし。

あと3も結構好きだったけど、辛くって。3の結果が、末路が1なのかと思うと本当辛くって悔しくって。一番後引いてるのは3です。
どうか彼に、彼女の言葉を思い出して欲しい。
「知識があれば、恐怖することもなくなる!」「私たちはいま、無知に殺されようとしているの」
彼女にとって信念だったろうこの言葉を思い出すことが出来たならば、1の彼等の在り方は彼女の信念が正しいのだと証明すらしていたのだと、法とは別の大切なものもあるのだと気づけるのではないか。それは彼の心を救わないだろうか。

あ、1、2、3と、一気に連続して読まずに少し時間を空けて読むことを薦めます。私は特に、1と2は2日は空けるべきだったと後悔したので。余韻が違過ぎる。


「閉ざされた庭で」 エリザベス・デイリー 訳:安達眞弓 ☆2.3
アポロ像の庭飾りや太陽神信仰など、いかにも怪しげな雰囲気の中、バラ園で殺人が起こった。しかも探偵ガーメッジの目の前で! そこには大いなる遺産をめぐる争いが…。

探偵ガーメッジの9作目、らしい。
何で読んだんだろう。


「ばけたま長屋」 輪渡颯介 ☆3.2
女の幽霊が出るという長屋に引っ越してきてしまった指物師の弦次は、同じ長屋の先輩住人の三五郎、町絵師の朔天とともに、さまざまな幽霊事件に巻き込まれる羽目に…。

軽い。幽霊物なんだけど全く暗くなく、あまり怖くもなく、暇つぶしにすいーっと読める。
好みの問題かとも思うが、ちと味がなさすぎやしないか。事件の度にお約束の文章がでるのも…あ。
そうか、これホラーじゃなくて長屋物、時代小説として読むべきなのか。
分かり易いキャラクターにお約束の行動、文章は疲れない密度で毎度のオチ、て長編シリーズの時代物って思えばすごく納得。読み方を間違えた、失敗。


「政と源」 三浦しをん ☆2.4
弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚。

たまたま硬めの文章読みたい気分の時にうっかり軽いものばかり続けて読んでしまって辟易、ていうタイミングの悪さもあると思うけど、でもこれ読むなら先生の他の作品再読でもした方が良いと思う。
悪い話ではないんだけど、凄く物足りない。文章が薄い。
ついでに私は主人公タイプの男性が、何ていうか、無理だ。残念。
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2015’1月 小説
[No.1173] 2015-02-12 Thu 20:26
※読んだ月ってだけで、発売日ではありません。


「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」  ☆4
1、「空の春告鳥」 坂木司
2、「トマどら」 日明恩
3、「チチとクズの国」 牧野修
4、「迷宮の松露」 近藤史恵
5、「融雪」 柴田よしき
6、「糖質な彼女」 木地雅映子
7、「時じくの実の宮古へ」 小川一水
8、「古入道きたりて」 恒川光太郎
9、「しりとり」 北村薫
10、「甘き織姫」 畠中恵

好きな作家さん多いわ、テーマ和菓子だわ、本を見た瞬間に棚から引っこ抜きました。
一番好きだったのは8。昼間に読んだのに夜の空気を感じた。
こんな短くて何で見事に世界観に引きずり込めるんだろう。しかも和菓子死んでないし。恒川先生本当素晴らしい。
9も好き。この話絶対この先、登場した和菓子の名を聞く度に思い出すと思う。
柔目な文章の作品が多かったから、最後から2番目というところで硬目の文章がシュッと締めたのも具合が良かった。「背筋の伸びる話」というあとがきに深く同意したい。
それから2も好きだった。読後感の良さと、主人公の性格の作り方が巧いと思う。
日明(「たちもり」と読むのだと初めて知った)先生の作品初読だったから、他の探して読むつもり。
ラスト10で可愛らしく甘く締められて、良かった。


「ふたりの距離の概算」 米澤穂信 ☆3.9
〈古典部〉シリーズ第5弾。
春を迎え2年生となった奉太郎たちの古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げる。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は走りながら彼女の心変わりの真相を推理する!

アニメ化されたトコはアニメで楽しんだから良いということにしようかと思って、されてないとこを読んでみた、のだけれど、どことなく薄暗いのに言葉回し軽快で読み易い文章が割と好きなので、アニメ化されたトコも期を見て読むつもり。
…正直、話どうこうより声優さんの凄さを感じた。
他の登場人物は大丈夫だったけど、奉太郎の一人称の文章だけはイメージ別に作れなくて、全部中村さんの声めいて再生されて謎の敗北感。
いや好きなのだが。


「遠まわりする雛」 米澤穂信  ☆4.2
〈古典部〉シリーズ第4弾。

そんな訳で読んだ。
当たり前なのだがアニメで描写しきれなかったとこがある訳で、ちゃんと楽しめた。
順番前後しとるが、まぁ他も読むかもしれん。
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